2018年07月28日
その208 人に認めて欲しければ
子曰わく、人の己を知らざるを患(うれ)えず。その不能を患うるなり。
【筆者意訳】人が自分を認めてくれないのを思い悩むよりも、自分にそれだけの能力がないことを気にすることだ。
【ひとこと】この章句は、『論語』憲問編に出てきます。
厳しい言葉ですね。これをズバッと言われると、ドキリとしてしまいそうです。
孔子は、随所で「己を知らざるを患えず」と言っています。但し、その後に続く言葉が色々あります。
ざっと見ていくと、
「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり(学而編)。」・・・自分が認めれないことを思い悩むより、人のことを認めるようにしなさい。
「己を知る莫(な)きを患えず、知らるべきを為すを求むるなり(里仁編)。」・・・自分が認められないことを思い悩むより、どうすれば認められるか考えて努力しなさい。
「君子は能無きを病う。人の己を知らざるを病えず(衛霊公編)。」・・・本章句を逆にしたもの。同じことを言っています。
共通することは、”認めてもらえないと不平を言っている暇があったら、自分が努力すべきことをちゃんとやりなさい。”ということですね。
自分の評価は他人が決めるもの、それは自分でどうこう出来るものではありません。自分が出来ることは、やるべき自己研鑽を怠らないことしかないのです。
「万事入精(ばんじにっせい)」という言葉があります。何事にも丹精を込めていく、あらゆることに誠心誠意を尽くしていく、という意味です。その時その時、自分の為すべきことに全身全霊を傾注していくことが自己研鑽の要諦であり、人間性や能力を高め、人に認めらてもらう唯一の道なのだと思います。
【筆者意訳】人が自分を認めてくれないのを思い悩むよりも、自分にそれだけの能力がないことを気にすることだ。
【ひとこと】この章句は、『論語』憲問編に出てきます。
厳しい言葉ですね。これをズバッと言われると、ドキリとしてしまいそうです。
孔子は、随所で「己を知らざるを患えず」と言っています。但し、その後に続く言葉が色々あります。
ざっと見ていくと、
「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり(学而編)。」・・・自分が認めれないことを思い悩むより、人のことを認めるようにしなさい。
「己を知る莫(な)きを患えず、知らるべきを為すを求むるなり(里仁編)。」・・・自分が認められないことを思い悩むより、どうすれば認められるか考えて努力しなさい。
「君子は能無きを病う。人の己を知らざるを病えず(衛霊公編)。」・・・本章句を逆にしたもの。同じことを言っています。
共通することは、”認めてもらえないと不平を言っている暇があったら、自分が努力すべきことをちゃんとやりなさい。”ということですね。
自分の評価は他人が決めるもの、それは自分でどうこう出来るものではありません。自分が出来ることは、やるべき自己研鑽を怠らないことしかないのです。
「万事入精(ばんじにっせい)」という言葉があります。何事にも丹精を込めていく、あらゆることに誠心誠意を尽くしていく、という意味です。その時その時、自分の為すべきことに全身全霊を傾注していくことが自己研鑽の要諦であり、人間性や能力を高め、人に認めらてもらう唯一の道なのだと思います。